ひとりの夕飯を、間に合わせにしない。

誰かと食事をするときは、相手の好みや帰りの時間を考える。それはそれで楽しいけれど、自分の空腹にだけ返事をする日もあっていい。ひとりなら、辛さも、食べる速さも、寄り道も自分で決められる。今週は「何でもいい」をやめて、食べたいものから帰り道を選んでみる。

食べたい一軒から選ぶ

月曜日|まず、炒飯を食べる

週の始まりに欲しいのは、献立を考えなくていい夕飯。神楽坂の龍朋なら、まず炒飯を目当てにする。町中華のメニューを前に迷う楽しみは次の機会に残して、一皿をきちんと食べる。行列があれば無理に予定を詰めず、待つ時間も含めて今夜の食事にしたい。


火曜日|辛さは、競わなくていい

御徒町の中本で、ひとりのよさがわかる。隣の人の注文につられず、自分がおいしく食べられるものを選べるからだ。カウンターのある店で、湯気の立つ一杯に向き合う。辛いものが得意かどうかを証明する夕飯ではない。食べ終わって、ちゃんと満足できればそれでいい。


水曜日|バーガーの日にも、好みを持つ

渋谷でチキンバーガーを食べる。マムズタッチの主役は、もも肉を使ったチキンパティだ。手軽な食事でも、何を食べるかは選びたい。にぎやかな店で人の流れを眺めながら、注文したひとつを頬張る。急いで済ませる日と、手軽さを楽しむ日は少し違う。


木曜日|カレーの名前を、ひとつ覚える

いつものカレーから少し外れてみたい夜は、渋谷・代官山のAsian Spice Kingへ。ネパール料理も扱う店だから、知らない料理名をひとつ調べてから出かけるのも楽しい。ナンを選ぶか、ご飯を選ぶか。ひとり分の小さな決断を重ねるうちに、食事が自分のものになっていく。


金曜日|持ち帰る夕飯にも、行き先を

今夜は家で食べたい。でも、駅前で何となく買うのは惜しい。そんな日は神楽坂の五十番で中華まんを持ち帰る。店先で受け取ったら、寄り道は短めに。湯気まで一緒に持ち帰れるわけではないから、帰ってから食べる時間を先に決めておく。外食と自炊のあいだにも、楽しみはある。


土曜日|ひとりでも、ちゃんと予約する

少し予算を取れる土曜日には、日本橋のセンスで広東料理を。週末に用意される点心のメニューは、出かける前に内容を確かめたい。ひとりの食事を特別扱いする必要はないけれど、丁寧に予定を立てる価値はある。席と料理を相談して、自分のために取っておいた時間にする。


日曜日|好きな漫画を、食卓へ

原宿のPEANUTS Cafe SUNNY SIDE kitchenでは、コミックアートが食事の背景になる。誰かと感想を合わせなくても、気になる絵を見つければいい。パンケーキにするか、食事のメニューにするかはその日の空腹次第。週末の最後くらい、食べたいものに理由をつけずに注文したい。

中野サンモール商店街:店先を眺めて、短く歩く日へ。
内山書店:中国・アジアの本から、次の関心を探す。
デザインフェスタギャラリー:開催中の展示を調べて、原宿で一作に出会う。

来週も七軒全部に行く必要はない。「今日はこれを食べたい」と思える一軒が残れば十分だ。ひとりの夕飯は、予定が合わなかった日の代用品ではない。

七日分の候補を並べた特集です。一日に七軒を回る周遊コースではありません。曜日は編集上の並びで、特定日の営業を保証するものではありません。営業時間・休館日・料金・利用条件は、出発前に各施設の公式案内をご確認ください。


もう少し寄り道するなら

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